教室に行くと、まだ誰も来てなくて。
私の机にはいつも通りの落書き。
よく飽きないよね。
私が傷ついてないって気づかないのかな?
まあ、単細胞のアホの集まりだからしょうがないか(笑)
時間が経つとともにだんだんと人が増えていく。
それにつれて教室がうるさくなっていく。
チャイムがなって先生が来て。
そこまでは普通だった。
けど。
「お前ら静かにしろ~。今日は転校生がいるぞ~」
は?転校生?よく見ると、窓際の一番後ろにある私の席を囲むように空いている席が3つ置いてあって。
入ってきたのは3人の男子。
たぶん・・・てか絶対この席だよね。
やだなぁ~
そんなことを思いつつ、机に伏せて寝ようとした。
でも。
私は名前を聞いたら、寝れなくなった。顔だけは上げちゃダメだ。そんなことを思っていた。だって。転校生の名前は。
「咲坂羽紅―Sakisaka Haku―」
だったから。
