あぁ~…… しんどい 息が苦しくて無意識に拓哉の学ランを握っていた 喉からヒュー、ヒューと不規則になる 咳をすると止まらなくなりそうで出来なかった 目を閉じているとやっと家に着いた 「なんかあったら言って」 拓哉は、心配そうに眉間にシワを寄せている 「今日はありがとう 助かった」 「どういたしまして」 そう言ってにっこり微笑むと、家に入っていった 「ただいまー…」 「あら、おかえり 話があるから、着替えたらすぐリビングに来て」 「うん」