+ 「間に合わない!!!」 朝から寝坊して髪の毛がぴょこんと跳ねたまま、駅までダッシュする。 「はっ…はっ…」 息をする度白い煙を吐く 向かい風が冷たい 少し赤くなっている手を手袋の中で閉じたり開いたりする 「あ、雪……」 急いでるのにも関わらず足を止めてしまう 見とれていると遮断機が降りる音が鳴り響く 「やっば…!」 滝口 朱鳥 25歳 社会人になって2年目になりました。