唯一覚えてることは 「け、ん…?」 誰だろう…。 いつしか眩いほどの日差しは消え、窓の外は真っ暗闇になっていた。 「満月か…」 大してなんともない満月が心なしかいつもより輝いて見えた。 ふと写真立てが視界に写り込む 友達と撮った写真のそのすぐ横。 「あ…」 手を伸ばしじっくりとその顔を見る