両親が他界し、田舎の祖母の家に預けられた向日葵。しかし、その祖母もすぐに病気で他界してしまう。親戚には、他人を不幸にすると言われ、心を閉ざしてしまった。それから、高校3年の夏までずっと拾った猫のノラと暮らしてきた向日葵に、おばあちゃんの知り合いから手紙が届く。その手紙と共にやってきた嵐という東京からきた同い年の男の子と夏休みの間だけ同居する事になった。真っ直ぐに感情をぶつけてくれる嵐に、いつの間にか笑顔を取り戻した向日葵。自分の価値を、嵐と過ごすうちに見つけていく。そして、おばあちゃんと嵐は面識があり、その時に見せられた写真や話で向日葵を好きになったこと。会いたい、自分が守って上げたい一心で会いに来たことを知り、絆が深まった2人。それなのに、夏休みの終わりは刻一刻と近づいてきて…。いよいよ嵐と別れる日、向日葵はまた会うことを約束し、自分の人生を見つめ、生きていくことを決める。