夏の嵐と笑わない向日葵




次の日、出掛けるはずだった海には、あたし以外の皆で行ってもらう事になった。


あたしは、門の外で皆を見送る。



「ごめんなさい、体調が悪くて」

「そう、無理しないで」

「良くなったら、途中でも来いよー!!」


もちろん仮病だけど、たもっちゃんと啓君は優しい言葉をかけてくれた。


心の中を占めるのは……罪悪感。


あたしの存在が、皆の空気を悪くさせてしまったのではないかと不安になる。


でも、とてもじゃないけど、いまの状態でみんなではしゃぐ気にはなれなかった。


「ひまわ……」

「嵐ーっ、ほら行こう♪」


あたしを心配して声をかけようとした嵐君に、愛美さんが抱きつく。


ズキンッ……。


痛い……。
胸が痛くて、また泣きそうになる。
お願い、早く行って、こんな所で泣くなんて、情けない。


「……………っ」


あたしを気にしながらも、昨日離れると言った手前、嵐君はあたしに話しかけられない。


そうして、皆は海へと出掛けていった。