夏の嵐と笑わない向日葵



「ニャー」

「あ……ノラ、ご飯だね」


お腹が空いたと鳴くノラを抱き上げ、あたしはその場を離れ、台所へと向かった。



パクパクッ

よっぽどお腹が空いていたのか、ノラは銀の皿に移したキャットフードをものすごい勢いで食べ始める。


あたしは、ノラの隣にしゃがみ、それをボーッと見ていた。


だけど、見ているようで、頭の中は先程の嵐君と愛美さんの事を考えている。


嵐君、どうして……。
どうして、愛美さんとあんなに……。



「ねぇ」

「!!」


突然、上から誰かに声をかけられる。恐る恐る顔を上げると、そこには愛美さんがいた。


「愛美さん……どうしてここに?」

「一度、はっきり言っときたくて」


愛美さんは腰に手を当てて、あたしをジロリと睨み付けるように見下ろす。