夏の嵐と笑わない向日葵



「向日葵、顔…もっとよく見せてくれ」

「そ、それは……困る」


今嵐君に見られたら、この顔をなんて説明すればいいのか分からない。


「何で?」

「か、顔、赤いから……」

「なら、問題ねーよ」


問題ないって、どういう意味……。


そう言った嵐君の手に、両頬を包まれ、顔を上げさせられる。そして、嵐君と目が合った。


「俺が好きな証だろ、見なきゃもったいねーし!」

「なっ……」


なんて、恥ずかしい人。

歯が浮くような台詞なのに、嵐君が言うと、何故か違和感が無いのが不思議。


「ニャー」

「わ!?」

「おー、ノラか」


2人で見つめあっていると、あたし達の間に無理矢理ノラが入ってくる。