「あたし…あたしもっ……」
それは、塞き止める事の出来ない衝動のような感情。
「嵐君が好きっ…です」
「!!」
あたしの返事に、驚く嵐君。
カッコ悪いくらいにどもってしまった生まれて初めての告白。あたしの初恋は、夏と一緒にやってきた。
「ま、まじで……俺、夢見てねぇ??」
自分の頬っぺたをつねりだす嵐君の手を、今度はあたしが握りしめる。
この手が、あたしを外の明るい世界へと連れ出してくれる。ノラとあたししかいなかった世界に、光をくれる。
「あたしも…夢を見てるのだとしたら、覚めないでほしい。でも、ほら……触れたら温かい」
だから、きっと夢じゃない。
この胸の高鳴りも、満たされる幸福感も、現実だ。
「向日葵……そっか、やべー超嬉しいわ。俺を好きになってくれてありがとな」
「こ、こちらこそ…」
恥ずかしくて、あたしは俯く。
だって、嵐君の瞳が、いつもと違って熱を含んでるから…。


