夏の嵐と笑わない向日葵



家につくと、あたしと嵐君はさっそく縁側に座って、線香花火を始めた。


パチパチパチッ


線香花火が爆ぜる音と共に、小さな花が弾ける。そして、玉になると、静ずかに最後の力を振り絞って燃え落ちた。


「線香花火、心が落ち着く…」

「静かで良いよな」

「そうだよね……」


二人で何本目かの線香花火を終えた所で、会話が途切れ、沈黙になった。


いつもなら、嵐君ばバンバン、まるでマシンガンのように話を振ってくるのに、今日は静かだった。


よりにもよって、こんな日に。

嵐君がいつもより近く感じて、目があったり、笑顔を見ると胸がうるさいくらいに高鳴る。


そのせいで、うまく嵐君と話せないのに…。


お願い、嵐君何か喋って……。


「なぁ、向日葵」


すると、願いが通じたのか、嵐君が口を開いた。