桐と喋り終えて生徒会室に戻るともう生徒会の仕事は終わっていた。

そしてもう少しで1学期が終わる。

「はー。何で期末テストなんてあんだよ。」

そう、今日は期末テスト。

『仕方ないよ。
テスト受けないと進級できないもん。』

「そうだよ、洸。それにいつも授業受けてないんだから、こういう時くらい教室にいないと。」

魅月の言葉を聞いて、やっぱりこの学園は特殊だと感じた。

キンコーンカーンコーン

ガラガラ

「おはようございます。
では、テスト配ります。」

久しぶりに会った、担任の関根先生。

期末テストは5教科だけ。
つまり、今日は5時間授業か。

『長いな。』

「なにか言ったか、歌恋。」

小さい声で行ったはずなのに隣の席の桐には聞こえていたらしい。