約束の日となった。

前居たマンションとは比べられないほど大きく綺麗なマンション

最小限な荷物を持ち彼のマンションヘ足を踏み入れる

30階だてで最上階だった。

前と違い鍵はカードキー

室内も前の何倍も広く綺麗

窓一面に広がる夜景にここに自分が住むという事実が信じられなくなる。

今日は理久さんが私のために早く帰ってきてくれる

少しでも役に立つために料理を作って待つことにした。

初日なので無難な日本食

貝の味噌汁に

ほくほくの白米

ホウレンソウのごまずあえ

卵の油揚げ閉じ



作り終えると

カチャッ

と玄関の戸が開く音がした