吸血鬼に甘い鎖を

『今日はここに泊まる』。






クロト君にきっぱりとそう言われ、
私は今案内されながら部屋へと
向かうところだった。




「…結局なんだかんだ言って、
クロト君もお父さんに
会いたかったんだよね」



そう思うと笑いがこぼれる。




『笑うなッ!!

…ほら、着いたぞ』



ドアを開けると、
そこには立派な貴族風の部屋が。



全て真っ白の家具で統一され、
天蓋つきのベッドのそばには窓。




「…す、すご」


さすがお城って感じだよっ。




『さ、先に風呂入ってこいよ』



そう言いながら
ソファにドカッと座り込むクロト君。




「…え。

何やってんのクロト君。

もう部屋はわかったから
戻ってていいよ」




『あぁ?

何言ってんだ。


咲と俺は同じ部屋なんだよっ』


にやっと笑いながらそう言った
クロト君。




「…え、えぇえぇええええーッッッ!?!?」