この水族館では【ナイトアクアリウム】と称して、夜間は日中とは違うライトアップやイベントを行っているらしい。
受付でもらったパンフレットによると昼間の水槽は白い照明を使っているけど、今の時間はブルーのライトに変わっていて。館内はまさに夜の海の中にいるような、幻想的な空間が広がっている。
「わー! クラゲ、綺麗ですねぇ」
水の中を優雅に泳ぐクラゲの大群に、思わず目を輝かせた。
海水浴場では人を刺すから、危険だって言われてるけど。ライトアップされた水槽にいると、とたんに神秘的な生き物に様変わりしている。
大きな水槽にかじりついて眺めている私の隣りへ、「おー」と声をもらしながら久我さんもやって来た。
「すごいな。まずそう」
「……『まずそう』って……」
聞き捨てならない感想に、ついくちびるをとがらせて横を見上げる。
「久我さん、それはナイです。その感想はナイですよ」
「だって、こんなに光ってるとさあ。そもそもクラゲって食えるんだっけ? キクラゲはキノコだろ?」
「……クラゲは食べられます。中華和えとか定番ですよ」
「え、あのクラゲってこのクラゲだったの? こんなヌルヌルしてんのに?」
あのクラゲでもこのクラゲでもいいけど、こんなロマンチックなところにいるのに情緒ないなあ。
そんなことを思うけど、目の前の水槽をガン見する久我さんがなんだかおかしくて笑ってしまう。
受付でもらったパンフレットによると昼間の水槽は白い照明を使っているけど、今の時間はブルーのライトに変わっていて。館内はまさに夜の海の中にいるような、幻想的な空間が広がっている。
「わー! クラゲ、綺麗ですねぇ」
水の中を優雅に泳ぐクラゲの大群に、思わず目を輝かせた。
海水浴場では人を刺すから、危険だって言われてるけど。ライトアップされた水槽にいると、とたんに神秘的な生き物に様変わりしている。
大きな水槽にかじりついて眺めている私の隣りへ、「おー」と声をもらしながら久我さんもやって来た。
「すごいな。まずそう」
「……『まずそう』って……」
聞き捨てならない感想に、ついくちびるをとがらせて横を見上げる。
「久我さん、それはナイです。その感想はナイですよ」
「だって、こんなに光ってるとさあ。そもそもクラゲって食えるんだっけ? キクラゲはキノコだろ?」
「……クラゲは食べられます。中華和えとか定番ですよ」
「え、あのクラゲってこのクラゲだったの? こんなヌルヌルしてんのに?」
あのクラゲでもこのクラゲでもいいけど、こんなロマンチックなところにいるのに情緒ないなあ。
そんなことを思うけど、目の前の水槽をガン見する久我さんがなんだかおかしくて笑ってしまう。



