レーザービームの王子様

「~~ッ」



ああもう、ダメだ。テレビ画面越しでも、こんなにかっこよく見えるなんて。

甘いルックスや、惚れ惚れする強肩だけじゃない。久我さんのいいところを、たくさん知ってしまったから。

恋を、してしまったから。

きっともう勝手に私の瞳は、彼の姿がキラキラに輝いて見えるフィルターをかけてしまう仕様になっているのだ。


攻守チェンジのため、守備についていたウィングス選手たちが駆け足でベンチへと戻る映像が流れる。

その中にはもちろん、先ほどファインプレーをした久我さんの姿もあって。彼はセンターを守る先輩選手に肩を小突かれ、楽しげに笑っていた。


……こうして見ると、本当に遠い存在だ。

つい数日前、肩を並べて歩いて──そしてキスをしただなんて、もしかしたら全部夢だったんじゃないかと考えてしまうほど。

だけど、今もはっきり思い出せる。久我さんの熱っぽい眼差しや、大きな手、意外とやわらかいくちびるの感触。


あのとき彼は、何も言わなかったから。久我さんが、私のことをどう思っているのかはわからない。

それでも私は、いつかこの気持ちを伝えたい。

住む世界が違うひとだからって──あっさり諦められるような、気持ちの大きさじゃないこと。自分でも、わかっているのだ。