「う~~~~ん……」

鏡の前で、唸る。

「こんなんで良いかなぁ……」

持ってる知識&持ってる雑誌をフルに使って仕上げたモテメイク。

「これ…似合ってるの、か……?」

普段の顔と違うから、違和感が半端ない。

やり直そうか、と思ってクレンジングシートを手に取った時、

「野乃ー?用意まだかー?」

と言う声が下から聞こえた。

「え?」

時計を見ると、約束の1時間後はとっくに過ぎていた。