さよならの見つけ方 第2章 *絶対温度*


「クリスと付き合ってるの?」










学園祭の夜、いつもの電話を終えて寝室のドアを開けると、

私のベッドの上にマイケルが座っていた。










「まだ起きてたんだ」






私がそう言って笑うと、蒼い瞳がランプの光に照らされて、少し揺らいだような気がした。










「…全部話してよ。

隠さないで、クリスのこと」






真っ直ぐな視線が少しだけ痛い。







いつからこの子はこんな風に、強い表情が出来るようになったんだろう。







まるで射るような、その瞳。










「ごめんね。

秘密にしてたわけじゃなかったんだけど…」










「そっか」






「……」






「最近ずっとお姉ちゃん、

変だったから」






「変?」






「うん、

いつも話してても別なこと考えてる感じ」






「……」










「秘密は、なしにして。

絶対」










「…うん、分かった。

ごめんね」






「約束ね」






「約束」










マイケルはそう言って立ち上がると、机の上に置いてあるシルバーのティアラを手に取り、

ゆっくりと私に差し出した。