さよならの見つけ方 第2章 *絶対温度*


「あの、二人きりで渡したいんですけど」






「はぁ」






「これ、貰っちゃってもいいですか?」










「なるほど~!

二人きりで渡すなんてロマンチックですね!

こんな素敵なキングに選ばれるクイーンは幸せ者ですねー」










歓声が大きくて、あまり上手く聞き取れなかったけれど、そんな感じのことを話していたように思う。










「マイケルにも、好きな子とかいるんだな」






「…うん、知らなかった」










「…ちょっとショック?」






「ちょっとね」






ショックと言うより、寂しい感じかな。










そう言って笑うと、

あんなに泣いてたマイケルも、もう12才なんだもんなと、クリスが呟いた。










そうだもう、マイケルは12才なんだなぁ。










ステージの上のマイケルと目が合い手を振ると、マイケルも照れくさそうに小さく右手を上げる。










大きくなったんだな、と思った。







あんなに小さかったマイケルが、うそみたいに。







同じベッドで眠っていたたくさんの夜が、うそみたいに。