さよならの見つけ方 第2章 *絶対温度*


話が途切れると、いつもキスをした。



時には息も出来ない程の、長いくちづけを。










ぎこちなくこわばる唇をほどいてくれる、その瞬間が好き。



唇が触れ合う直前に感じる、心臓がしびれるような感覚も。










破裂しそうな胸を支えてくれる、クリスの匂い。



せっけんのような、清潔な香り。










巡る季節、



陽が落ちる音。










どうして夕暮れの街並は、いつもと違う気がするんだろう。



見慣れた風景をなくすと、どうしてこんなに切なくなるんだろう。






なくした恋は戻ってこない。



それを知ってしまった今は、

一緒にいても隣にいても、

きつく抱きしめ合っている時でさえ、時々無性に悲しくなるんだ。







その笑顔もいつか、



消えてしまいそうで。