さよならの見つけ方 第2章 *絶対温度*


それからしばらく学校中の話題がチャドのことで持ちきりになって、



先生までもが、OBで初の宇宙飛行士誕生になりそうだと喜んだ。






…まだチャドはNASAにも入っていないし、

途中で転校したからこの学校のOBでもないんだけど。














キャーキャーと騒ぎ回るクラスメートの中で、私とクリスだけ少し浮いたような感じだった。






有名になってもTVに出ても、私たちにとってのチャドはやっぱり、

この街にいた頃のチャドのままだから。







普通の男の子だった、チャドのままだから。










「会いたいね」






「うん」






「何て言うかな」






「なんかもう、想像もつかないな」










笑ってそう答えるクリスが、少しだけ黙った後、



「ドキドキした?」



と聞いてくる。










何が?とは、私は聞かない。






クリスの気持ちが、分かるから。










「…してないよ」










してないよ。







ホントだよ。










懐かしくて、

元気な姿が嬉しくて、



少し涙が出ただけだよ。