朝のバイトがない日には、毎日クリスと登校するようになった。
少し早めに友達が迎えに来るマイケルを見送ると、それからしばらくしてクリスが家のベルを鳴らす。
「また少し伸びた?」
「髪?」
「背だよ」
「あぁ、そうなのかな。
測ってないから分かんない」
最近のクリスは、本当に大人っぽくなった。
さりげなく車道側を歩いてくれたり、荷物が多い日は持ってくれたり。
異性を感じさせるそんな瞬間に、いちいちときめいている自分がおかしい。
女の子扱いされるとドキドキする。
マイケルやチャドと4人で遊んでいた頃は、こんな日々想像もつかなかったのに。
ほんの少しのきっかけで、どんどんクリスを好きになる。
何を考えてるんだか未だにつかめないところも、
ひねくれて分かりづらい優しさも、
時々見せる柔らかい笑顔も、全部全部――――

