さよならの見つけ方 第2章 *絶対温度*


失ったものほど、愛しいものはない、か。










両親を亡くしたチャド、



母と兄を失ったクリス、



恋人と引き離されたロバート、







チャドと、もう二度と会えない私。










どうして人生には別れなんてあるんだろう。



これから続いていく長い人生の中で、あと何度私は、悲しい別れと出会わなければいけないのだろう。






乗り越えても乗り越えても、次の瞬間にはまた違う別れが待ち伏せている。










永遠なんて、この世界にはないのだろう。



死や、忘却がある限り。







毎日切なく暮らすのは、それがずっと心にあるからだ。














どんなに離れても、好きでいられる気がしていた。



チャドを好きでいることが、私の中の一番の誇りでさえあった。



いつかこの気持ちを失うことがあるのならそれは本当に恐ろしいことだと、

私が私でいられなくなるんじゃないかと、



ほんの少し前まで確かにそう思っていたのに――――










そばにいたいと思うこと。



その人のために、何かしてあげたいと思うこと。



笑顔が見たいと思うこと。



出来るなら私のためだけに、笑っていて欲しいと思うこと。










心が勝手に想ってしまうよ。



考えないように気を付けていれば余計に。






どうしよう、とも何度も思ったよ。



多分ずっと、答えの返ってこないこと。














クリスを、



好きになってもいいですか?