遠い遠い、この空の向こうにチャドがいる。
ずっと先の空の下で、チャドも笑っているのだろう。
とてつもなく遠いと感じた。
この声もこの指も、もう届かないんだと感じた。
“あきらめ”という言葉が浮かんだけれど、
本当は少しだけ、心が軽くなるのが分かった。
すぅ、と息をはいて、大きく吸ってみる。
これからは、呼吸を楽にしていこう。
ずっと、解き放てなくてごめんなさい。
好きで好きで、本当に好きだったけれど、
ちゃんと気付いていたんだよ。
気持ちに縛られることの辛さと、それを解くことの容易さと、
決めるのは全部、自分次第なんだってことも。
…ちゃんと、気付いていたんだよ。

