さよならの見つけ方 第2章 *絶対温度*

ハイド・パークを抜けて東側にどんどん歩いていくと、すれ違う人の数が更に増えてくる。 










さすが世界四大都市の一つ、ロンドンだなぁ、と思う。










いろいろな言語を話す人、

大きな鞄を抱えている人、

カメラを構える人の群れ。






わ、格好いい、と何人もの女の子たちがクリスを振り返るのが分かる。



時には少しだけ後をつけられたり、もう一度見るためにわざわざ前に回り込んできたり。






こういった時の、女の子のパワーというものはものすごい。










「気付いてる?」






「何?」






「クリスのこと、格好いいって。

さっきから何人も」






「…ふーん」






「すごいね」






「別に」






「嬉しくないの?」






「…外見しか見ない女は、嫌い」






「ふーん。

それでも見た目をほめられるのって、

純粋に嬉しいことじゃない?

それにクリスっておしゃれだしね。服とか髪とか」






「そりゃ、自分に似合うか似合わないかくらいは分かるよ」










こういう風に自覚なしで変に気取ってないところが、余計に格好よく見えるのかもな。