さよならの見つけ方 第2章 *絶対温度*


「明日バイトないし、

オレも多分、眠れないから」






「…いいの?」






「眠くなるまで話してればいいじゃん。

電話だと長くなるし、一人でいるよりずっといい」






「うん」






「じゃ、今から迎え行くから」






「いいよ、一人で行けるよ」





「さすがにこの時間、女一人だとマズいだろ」






「…そっか。

じゃ、準備して待ってるね」










夜にこうして家を抜け出すのは、初めてのことだ。






午前1時を回った時計。



車の全く走らない通り。






少しだけドキドキしながら門の前に立っていると、

暗い通りの向こう側に私服姿のクリスを見つけて、私は駆け出した。