さよならの見つけ方 第2章 *絶対温度*

「ううん、ちょっとだけ寝苦しくて。

今日、暑いよね」






「…確かに、窓全開でも暑い」





「私も窓開けて寝ようかな。

マイケルも暑そうにしてたら」






「…いまだに一緒に寝てるんだ?」






「うん、

マイケルは甘えたがりだから」






そう小さく笑っただけで汗ばむくらい、今日のサウスロンドンはむしむししている。






こんなに夏らしく暑い日というのは、イギリスでは一年に何日もない。



ただ寝てしまうのは、もったいないような気がした。







どうせ汗をかいた素肌がシーツに絡み付く感じが、気持ち悪くて眠れないだろうし。










「…今から、公園行かない?」





そんな突拍子もない提案が自分の口から出たことに驚いたけれど、





すぐに「いいよ」と返してきたクリスの、さらりとした声色にも驚いてしまった。