さよならの見つけ方 第2章 *絶対温度*

春が過ぎ、長い夏休みが始まった。



この夏が過ぎれば、私たちはまた一つ学年が上がる。









あれからずっと静かに眠れる日が続いていたけれど、何となく少しだけクリスと話してからベッドに入る癖がついた。






ほんの2~3分何でもない話をして、おやすみなさいと挨拶を交わして眠る。










夜に受話器ごしで聞くクリスの声はいつもより温かく穏やかで、

その静かなトーンが、私を健やかな眠りへと導いてくれているような気がするのだ。














「今日は、眠れないかも」






「なんで?

チャドの夢でも見た?」






その夜何となく口から出た言葉に、クリスは思いのほか心配そうな声を返してきた。