さよならの見つけ方 第2章 *絶対温度*

うれしかった。







一人の夜を分かち合える相手にクリスが進んでなってくれたことが、今の私には本当に嬉しかった。







心強いなとか、助かるなとか、そういう気持ちより大きな幸福感が心の中にじんわりと広がっていく感じ。






まるで、雨の降る街角で自分の家の灯りを見付けた時のような。









クリスのヘーゼルの瞳に朝の光が差し込んで、淡いグリーンに近い色になる。







小さい頃からうらやましいなと思っていた、その瞳の色。






光の当たり方によってその色を変える冷たげな瞳を、私は見つめていた。










私の黒い瞳の色は、

クリスには今、どんな風に映っているのだろう。