さよならの見つけ方 第2章 *絶対温度*


今日もクリスは私より早く来ていた。






教室の窓側、また少しだけ伸びた髪。



その後ろ姿に「おはよう」と声をかけた時、

振り返った瞳は驚いて、一瞬悲しげに曇った気がした。






「…お前、昨日寝た?」






そう尋ねてくるクリスの声が少し怒りを含んでいるような気がして、私は何も言えなくなってしまう。










「寝てないんだろ」






やばい、

やっぱり少し、怒ってる。







「また、クマ出てるかな」






そう笑ってごまかそうとしたけれど、クリスは固い表情を張りつかせたままだ。






「目赤い。あと、顔色わるい。

また倒れでもしたら、どうするんだよ」






「…ん、ごめん」