さよならの見つけ方 第2章 *絶対温度*

ぼんやりと浅い眠りの中で、チャドの夢を見た。










暗い部屋、



回る星を映して光る優しい瞳と、柔らかく形取られる笑顔。



そっと私の髪をなでる、白くて長い指先。



私の名前を呼ぶ、甘いアルト――――。






一緒にいられた頃の夢は、小さなナイフで少しずつ、私の心をえぐり続けていく。







どうしてあんなに大好きだったチャドの匂いも、柔らかな気配も、



私を苦しめるものに変わってしまったんだろう。














目が覚めて泣きたくなり、一人静かに部屋を出た。







マイケルのベッドを振り返ると、暗闇の中で小さな体がきちんと上下していて、



私だけが一人眠れずに、夜の中に取り残されてしまったかのようだ。