あれから、



あの別れの日からもう半年が経つのに、未だにチャドの姿をこの街並の中に探してしまう。






元々住んでいた家の近くや教会や、校舎の中や公園や、通学路や、いろいろな場所に。






チャドとの想い出のかけらたちは、この街の至るところに石ころのように転がっていたり、


ポスターのように貼られていたり、


陽の当たるベンチに腰掛けていたりするから、



思いがけず見かける度に胸がきしんでいく。