少しだけセピアがかる風景や、街の音が消えていく時間と一緒に、記憶の引きだしから綺麗な想い出をひっぱり出してくる。 想い出の旋律がオルゴールのように同じトーンで、何度も何度も繰り返す。 私の中にいるチャドはまだ変声前のアルトの声で、これでもかというくらいの優しい笑顔で、 “カンナ”と私の名前を呼ぶから 目が覚めたとき、いつも泣きたくなるんだ。 現実の世界に帰ってきてしまったことが、ただただ悲しくて。