さよならの見つけ方 第2章 *絶対温度*

ともすれば聞き逃してしまいそうなくらい小さな声だったけれど、私の耳は静寂の中できちんとその声をとらえていた。










「うん、最近、ちょっと」






「なんで」






「…うーん、

月が、眩しくて」





「うそつけ」






「…うん」






「……」






「……」









「寝るのが怖いんだろ」










そう指摘されて、少しだけどきりとした。









怖い。



そう、



私は眠るのが怖いんだ。