さよならの見つけ方 第2章 *絶対温度*



外はまだほんのりと明るかった。






二人分の荷物を持ってくれているクリスは、私の隣で今日も何も言わない。










車通りの少ない緑の小道。



南の空には白く細い月が、うっすらと寂しげに張りついている。










それを仰いでぼけっとしていたら、



「…お前、寝てないの?」



と、いきなりクリスがそう尋ねてきた。