「カンナ、着替えどこ?」 「…更衣室」 「オレ、入れないじゃん」 「ごめん、誰かに取ってきてもらって」 私がそう言うと、クリスは小さくため息をついた。 「じゃ、そろそろ授業戻ります。 HRが終わったらこいつの荷物持って迎えに来ます」 「お願いね。 じゃ、あなたはまだしばらく横になっててちょうだい。 水、いる?」 「大丈夫です…」 静かにドアが閉まり、運動靴の足音が小走りで遠ざかっていくのが分かる。 体がだるくて、思考回路が上手く働いてくれない。