「バカじゃないの」
クリスの声で目が覚めた。
自分の部屋とは明らかに違う匂い。
つんと鼻に付く消毒液の匂いと、白い天井。
そこは医務室の、ベッドの上だった。
頭と胃のあたりがぐるぐるする。
起き上がろうとしたけれど、腕に力が入らなくて無理だった。
ベッドのすぐそばに呆れ顔のクリスが立っていて、白い眉間にしわを寄せている。
「単なる貧血よ。
上手に倒れたみたいだから頭も打ってはいないはず。
後頭部は痛む?」
「…いえ」
自分の喉から出た声が、あんまりか細くて驚いた。
体に力が入らないのは、ひどい風邪を引いた4年前以来だ。
クリスの声で目が覚めた。
自分の部屋とは明らかに違う匂い。
つんと鼻に付く消毒液の匂いと、白い天井。
そこは医務室の、ベッドの上だった。
頭と胃のあたりがぐるぐるする。
起き上がろうとしたけれど、腕に力が入らなくて無理だった。
ベッドのすぐそばに呆れ顔のクリスが立っていて、白い眉間にしわを寄せている。
「単なる貧血よ。
上手に倒れたみたいだから頭も打ってはいないはず。
後頭部は痛む?」
「…いえ」
自分の喉から出た声が、あんまりか細くて驚いた。
体に力が入らないのは、ひどい風邪を引いた4年前以来だ。

