「ずっと気になってたんだけどね、
あれってもしかして私のこと?」
「…ひみつ」
「えー、気になるよ」
「よくカンナのことだって、分かったね」
「あはは。
ただの勘なんだけどね」
「ふーん…」
「教えてよ」
「やだ」
「なんで?」
「今更じゃん」
「えー、知りたいよ」
「…“戦線離脱ってことでいいんだよね”って聞いたんだよ」
「…私のこと?」
「…他に何があるんだよ」
「そしたら、チャドは?」
「…“不本意だけど、そういうことになるかな”って、笑ってたよ」
「あはは、そうなんだ」
「“ついでに、マイケルがしっかりするまでよろしく”
ともね」
「あははは、
大泣きだったもんね」
こっそり笑い合うと、マイケルが遠くから不思議そうに私たちを見つめてくる。
「…しっかりしたかな、あいつ」
「してるよ。
そばで見てても驚くくらい」
「そっか」
「うん」
「…もうマイケルは大丈夫そうだから、
そろそろカンナひとすじでいけそうかな」
「ひとすじ?」
「うん」
「これからずっと?」
「うん」
目をそらさずに。
つないだ手を、離さずに。

