祭りから家に帰ってきたのは

午後10時をまわっていた。


家族にお土産の定番である

カステラを渡して

自分の部屋に戻ってきたときには

11時になろうとしているときだった。


さっきまでの祭りの騒がしさは

なく、部屋は静まりかえっていた。


微かに聞こえるのは

蝉の声だけ。


突然、別世界にとんだような

感覚になる。


寝ようと思い、ベットに

入るもなかなか寝つくことは

出来ないでいた。


祭りでの一連のことが

フラッシュバックのように

頭の中に流れてくる。