♪
放課後。
「蓮、帰ろう」と声をかけそうになって思いとどまる。
そうだ、サラちゃんと帰ったんだ。誰もいない蓮の机が現実をつきつける。
もう、蓮なんか知らない。
踵を返し、教室の外に走り出す。
前を見ていなかったせいで、ドアのところで誰かにぶつかった。
「ごめんなさい」と謝って足を進めようとする。
今すぐ家に帰りたかった。
「待って」と腕を掴まれる。
私、急いでるのに。
そう思って振り返る。鎌田くんだった。
「藤野さん、俺のところに来なよ」
掴まれた腕を引っ張られて、気づくと鎌田くんの腕の中にいた。
抱きしめられてる。
鎌田くんの温もりになぜか胸が苦しくなった。
「諦めるって言ったけどさ、泣いてる藤野さん見たらほっとけないよ」
泣いてる、私が。
そう言われて頬に涙がつたっていることに気が付いた。
涙をぬぐおうとしたのに、止まらなかった。
放課後。
「蓮、帰ろう」と声をかけそうになって思いとどまる。
そうだ、サラちゃんと帰ったんだ。誰もいない蓮の机が現実をつきつける。
もう、蓮なんか知らない。
踵を返し、教室の外に走り出す。
前を見ていなかったせいで、ドアのところで誰かにぶつかった。
「ごめんなさい」と謝って足を進めようとする。
今すぐ家に帰りたかった。
「待って」と腕を掴まれる。
私、急いでるのに。
そう思って振り返る。鎌田くんだった。
「藤野さん、俺のところに来なよ」
掴まれた腕を引っ張られて、気づくと鎌田くんの腕の中にいた。
抱きしめられてる。
鎌田くんの温もりになぜか胸が苦しくなった。
「諦めるって言ったけどさ、泣いてる藤野さん見たらほっとけないよ」
泣いてる、私が。
そう言われて頬に涙がつたっていることに気が付いた。
涙をぬぐおうとしたのに、止まらなかった。


