けれど、数日後聞こえてきた噂は「美少女に彼氏ができた」というものだった。そして、その相手は私の許嫁。蓮だった。
美少女を狙っていた男子の残念そうな声が聞こえた。
夢かもしれない。こんな現実あってはいけない。
「花音、頬っぺたつねって。夢覚まして」
花音は容赦なく私の頬をつねった。
「痛い」
自然と涙が出てくる。
「え、ごめん。そんなに痛かった」
私の顔を見て、慌てたように花音が言う。
「いや、痛かったけど。そっちじゃなくて」
蓮がサラちゃんと付き合ったという現実が目を潤ませた。
私が心配になるような関係じゃないから安心してって言ったよね。
私にしか興味ないとか言ったよね。
もっと、もっと、思わせぶりなこと言ってたよね。
昨日だって。
「学校ではあんまり瑞穂ちゃんと話せないから充電」とか言ってぎゅって抱きしめてきたのに。
でも、結局は思わせぶりでしかなかったのかな。
だって、「好き」なんて言われたことないし。
全ては私の思い込みで。勘違いで。自惚れで。
「蓮のばか」
机にうつ伏せてぼやいたその言葉は誰にも届くことなく消えていた。
美少女を狙っていた男子の残念そうな声が聞こえた。
夢かもしれない。こんな現実あってはいけない。
「花音、頬っぺたつねって。夢覚まして」
花音は容赦なく私の頬をつねった。
「痛い」
自然と涙が出てくる。
「え、ごめん。そんなに痛かった」
私の顔を見て、慌てたように花音が言う。
「いや、痛かったけど。そっちじゃなくて」
蓮がサラちゃんと付き合ったという現実が目を潤ませた。
私が心配になるような関係じゃないから安心してって言ったよね。
私にしか興味ないとか言ったよね。
もっと、もっと、思わせぶりなこと言ってたよね。
昨日だって。
「学校ではあんまり瑞穂ちゃんと話せないから充電」とか言ってぎゅって抱きしめてきたのに。
でも、結局は思わせぶりでしかなかったのかな。
だって、「好き」なんて言われたことないし。
全ては私の思い込みで。勘違いで。自惚れで。
「蓮のばか」
机にうつ伏せてぼやいたその言葉は誰にも届くことなく消えていた。


