【完】恋なんてするものか!






授業がない行事の日は、みんな生き生きとしている。




朝、クラスごとにHRをしグラウンドに集まって開会式が行われる。






今日は、雲ひとつない快晴で気温もかなり高くなる予想だ。





照りつける日差しの下、あいかわらず長い校長先生の話や、諸注意や、選手宣誓を行い、準備体操。





そして、それぞれの会場に分かれて、競技開始だ。






「美華!絶対勝ってね!」





「もちろんだよ!香澄も、今年は優勝だよ~~!!」





優勝も狙うけど、その前に1回戦の試合だ。






あいつとの勝負のゲーム。




何が何でも勝たなきゃいけないんだから。





美華とは外でわかれ、私は体育館に移動した。






2つに分けられた体育館のフロア。





半分でバスケ、半分でバレーが行われる。





そして2階のスペースで卓球が行われるのだ。






第一試合の選手達が練習を行っている。






私は第二試合だから、とりあえずは見学。






2階にあるギャラリーで、練習風景を見つめる。





ぼーっと、第一試合をするクラスのバレー練習を見てると、





「よっ!」




「きゃっ!ちょっと、離しなさいよ!」





不意に後ろから抱きつかれ、そんな声をかけてきたのは、もちろん奴で。





こんなたくさんの人がいるギャラリーで、堂々と何やってんだって話。





すぐさまその手を振り払い、ギロっと睨みつける。





「おーおー、怖いですねぇ。そんな睨まないでくれよ。」





「アンタのせいでしょ!バカなの?」





あんたが普通にすれば、私だって普通にするわ!...........たぶん。





ましてや、少し前にいろいろあったから、案の定チラホラと




「ねえ、あのふたり本当に付き合ってないの?」





「さっき抱きついてたんだけど。」





なんて、声も聞こえてくるし。





まあ、言わせておけばいいんだけどさ。