【完】恋なんてするものか!





私の点数を見ると、驚いた表情をしたあと、パッと明るい顔をして、




「やったな!!」




と、声をかけてくれた。




......キュン.......




きゅ、キュン!?





いやいや、ないわ。




気持ち悪い。




あんなやつにキュンとくるわけないでしょう!





間もなく梓も呼ばれテストをもらいに教卓に向かった。





戻ってくると、満足げな顔をしていた。





「ど、どうだった?」




「香澄のおかげ。めっちゃいい点数取れた。」




と、87点のテストを見せてくれた。





よ、よかった!




「テスト勉強付き合ってくれて、ありがとうな。」





ポンポンと頭を撫でる。




「や、やめてよね!」




と、咄嗟に手を振り払った。





教室なんだから。




他にいろんな生徒がいるんだから。





だからって誰もいない時だったらいいのかと言われたら、そんな事はないけど!





でも、なぜか私まで嬉しかった。




今まで数学で梓がどのくらいの成績だったのかはわからないけど。




ああやって、嬉しそうな顔をしていい点数だったって言ってて。





自分のことのように。




.......。




ま、まあ?





勝手に放課後に無理やりテスト勉強付き合わせたんだから、いい点数とってもらわなきゃ許さなかったけどね?








私と梓のやり取りを見ながら、後ろでニヤニヤしてた美華がいたことを、私は知ることはなかった........