そんなキャーキャー言うほど、誰が来たのかと、教室の扉の方に目を向ける。
「え、黒河(くろかわ)くんも、同じクラスだったんだ!」
美華が、教室に入ってきたひとりの男子生徒を見てそう言葉をこぼした。
「黒河くん?」
美華の、知り合いかなにかかな?と思い、そう聞くと、
「え!香澄知らないの!?」
と、びっくりされた。
え!?
「まったく?」
名前も顔も知らないんですけど。
なに、そんな有名人なの?彼は。
「うわー、世間知らずだわー。」
「え、失礼じゃね?」
なに、世間知らずって。
そんなに、世間を騒がせてるようなやつなの?
「いやー、まさか香澄が黒河くん知らないなんて。」
「逆になんで美華は知ってんの?」
「そりゃ、私だけじゃなくて、この学校の全員が知ってるよ!!」
え、そなの?
そんな有名人、この学校にいたっけ?
「えっと、モデルか何か?」
見る限り、女子が騒ぐのが納得いくくらいのイケメンだけど。
スタイルもいいし。
「あー、まあ見た目はモデルでも全然通用するくらいだけど.......」
「けど?」
「中身最悪だけどね。」
あ、そうなんだ。
そんな話をしていると、ドカっと隣から音が聞こえた。

