【完】恋なんてするものか!






もしも、黒河が変わっても。




私が黒河に惚れるなんてこと、あるわけない。






「私なんかに、惚れるわけないくせに.......」






「なんでさ、そう言い切れんの?」





ジリジリと。




黒河の顔が近づいてくる。





私をまっすぐ、見つめて。





耐えきれなくなった私は、目を泳がせた。





これ以上見つめられてしまったら、だめだ.......





「俺を見ろ。」




「......っ」





この状況になると、私はもう黒河には勝てない。





負けたくないけど。




体が、いうことを聞かなくなる。






「わ、私みたいな、男勝りな女.......好きになるやつなんて、いない........」






「ふーん。自分の可愛さ、自覚してないんだ?」






可愛さ?





そんなもん、私にあるわけない。





「微塵もない、そんなもの。」






「可愛いよ?今、こうやって顔真っ赤にさせながら、俺を見つめてる香澄。」






「.......っ......」






やめて.......





それ以上、何も言わないで.......






心臓が爆発してしまいそうだ。





黒河の顔を見ながら、ゴクッと生唾を飲み込む。






「男友達は多いけど、そいつらは知らないんだろ?こんな可愛い姿の香澄。」






「...」






「誰にも見せたくねぇなー。俺だけのものにしたい。」






やめろ.......やめろやめろ。





そんなこと言うな。





同じこと、どんな女にだって言えるんだ。





私は、他のやつとは違う。




そんな作戦で、落ちない。





だから、やめて........