小さな頃から男の子と本気で遊んで、本気で喧嘩もして。
周りが私を女の子扱いしたことなんて、思い出す限りない。
「だろうね。」
「うるさいな!ほんと、失礼なやつ。」
こう言うのは自分で言うから許されることであって、他人が同意しちゃいけないところだから!
「じゃあもし、俺が本気になったら、俺が初めてってことだ。」
「でたらめ言わないでよね。」
どうせそんなことないくせに。
本気になることなんて、ありえないくせに。
今までずっと遊んで過ごしてきた黒河が、誰かひとりを本気で好きになることなんてできないと思う。
最初はそうでも、どうせすぐ飽きて次に乗り換える。
てか、その前に、本気になられても困るけどね?
「なんでそう、俺が言うこと全部否定すんだよ~。」
「信用できないからでしょ!」
自分の言動、見直しなさいよ!
信用出来るわけがないでしょ!
毎日毎日チャラチャラしてんだから。
「じゃあ、どうしたら信用すんの?」
また.........
その目で私を見据える。
逃れられない、強い眼差し........
色気を含めて、私の視線を独占させる。
その目で見つめられたら、逃げれられない。
「あ、あんたが変わらない限り、信用なんて、できない.........」
「変わろうか?俺、香澄のためなら変われる。」
「人間、そんなすぐ変われない.......っ......」
「怖いの?俺が、本気になったら、俺に惚れそうで。」
「そんなわけ......ないでしょ........」

