【完】恋なんてするものか!







「あんたって、いいやつなのか悪いやつなのかわかんない。」






「なんだそれ。」





おかしそうに、黒河は笑った。






「ねえ、なんで彼女作らないで、フラフラしてるの?」






「何その質問(笑)」





なんか、聞きたくなった。






ずっと、黒河のことなんて大嫌いだった。





女癖悪くて、女だったら誰でも良くて。






付き合ってないのに体ばっかり重ねて、女子の気持ちなんてどうでもいいんだろうな、て。






だから、周りの女子と同じように私に近づいてきて。






最低最悪。





でも.........





今日の黒河とか、この前家まで送ってくれたところとか。






案外優しいところもあって。





だから、もしかしたら理由があるのかな?って。






どんな理由があろうと、黒河がやってることは許されることじゃないけど。






「俺のこと、興味持っちゃったの?」






「はあっ!?」






「俺のこと、知りたくなっちゃった?さっき助けられたから、それで惚れちゃった?」






ったく、こいつはこの状況でも調子乗るか?





人がせっかく、話を聞いてやろうと思ったのに。






ニヤニヤニヤニヤ、気持ち悪い。






「あんたね、私があんなことで惚れるわけないでしょうが!!」







「俺の腕の中で泣いちゃったのに?」






「う、自惚れんな!バカ!」






ちょっとでも、いいやつかも?なんて思った私がバカだったわ!






結局、黒河は黒河だ。





今日だって、元々、彼女でもない女子と遊ぶ予定だったわけだし?






「でもま、理由を言うとすれば........」





と、考え始めた。