冷静に考えたら、俺はなんて恥ずかしいことを堂々と言ってるんだろうと思う。
でも、こうでもしなきゃ香澄に辛い思いをさせてしまう。
もう二度と、同じことが起こらないように。
宮本みたいなやつが、香澄みのことを傷つけないように。
俺は、マイクを司会者に返すと
「俺は!3年1組!遠藤香澄のことが!好きですっっ!!!」
そう、大声で叫んだ。
「「わーーーーーーっ!!!!」」
その直後、体育館中に歓声が鳴り響いた。
「コンテスト出てやったんだから、約束守れよ。今度、変なことしたら、まじで女だからって手加減しねーから。」
そう、宮本に釘を指し、俺は体育館から出ていった。
もう、今すぐにでも香澄に会いたかった。
頭の中は香澄のことでいっぱいだ。
俺は図書室に向かいながら、香澄にメールを打つのだった。
fin.

