次々とエントリーしたカップルが、ステージに向かっていく。
「では、次の人お願いします!」
そして、俺たちの番。
「約束だからな。これが終わったら、二度と俺たちの邪魔するなよ。」
「ふふっ。分かってる。」
なんて笑う宮本。
本当にわかってんのか。
本当に俺たちにかかわらないのか。
俺たちはキラキラと輝くステージに2人で向かった。
終始嬉しそうな宮本。
俺の腕をがっちりと自分の腕に絡め、隣を歩く。
「おい、そんな近寄るなよ。」
「いいでしょ。今は私たち、カップルなんだから。」
と、好き放題な宮本。
俺と香澄の関係を知っているだろう人達は、少し驚いたような顔をしている人もいて。
ヒソヒソと何かを話す人ちもちらほら見える。
今、体育館に香澄がいるかどうかは分からない。

