【完】恋なんてするものか!





私のことを色っぽく見つめるその瞳に負けそうになりながらも、私は精一杯抵抗する。








文化祭ではあのあと、体育館で告白を聞いてた人たちから写真をねだられたり。




クラスのみんなから祝福されたり。




午後のお店も大盛況で忙しかったりと、バタバタしていた。




でも見事文化祭は大成功で幕を下ろした。




そして、みんなで打ち上げをしようという話になったのだが。




それを阻止して私を自分の家に連れてきた梓。




私はみんなとの打ち上げがしたかったし、梓も梓のクラスで打ち上げがあったらしいけど。




私たちが付き合ってると知ったクラスメートたちに、梓とふたりきりになれと言われ、こんな状況に。





「こ、心の準備がまだ.....」




「いつになったらできんの?」




「そ、それは、ま、まだ!!もう少し.....」




「もう少しってどのくらい?」




「もう少しはもう少し.....」




「でもごめん、もう待てないわ。」




そう言って、いたるところにキスの雨を降らせる梓。





くすぐったくて体をよじる。