【完】恋なんてするものか!






「俺じゃ無理なんだなって思いました。俺が香澄先輩を想う気持ちも中途半端じゃない。だけど、あの告白を聞いて俺が入る隙はないんだなって。」



どこか悔しそうに。




だけど、何かを決意したように。



葵くんは続ける。




「最初再会した時は、本気で梓先輩から香澄先輩を奪うくらいの覚悟でした。だけど、俺はもう身を引きます。香澄先輩の隣にいるのは絶対、梓先輩じゃなきゃダメなんだって。第三者の俺から見てもそう思ったから。」




本当に私は、たくさんの人から愛されてるんだな。



心からそう思う。



こんなに愛されていいのかなって、不安になるくらい。





「高校きて、先輩に再会して。気持ちちゃんとぶつけて、俺っていう存在を先輩に知ってもらって。もう、後悔はありません。」




「ありがと....ありがとう。本当に。葵くん...っ。」




私は再び、涙を流した。



こんなにも好きになってくれてありがとう。




「だけど、ワガママ言ってもいいなら、ひとりの後輩として、これからも仲良くして欲しいです。これから先も、先輩の力になりたいって気持ちはずっとありますから。」